ニュースNews
2023.12.04
山の余談③ 鹿🦌後編
皆様、こんにちは。
今回の山の余談は鹿のお話の後編です。
前回では鹿による山へのダメージをお伝えしましたが
本日は、そんな鹿さんとの
付き合い方を考えてみたいと思います。
そもそも
日本には、鹿は身近な存在であり、
そのうえで、鹿が神聖な動物ともされ
神の使いや、
神聖な神が鹿に乗ったとか、
道に迷った神を鹿が助けたとか
いろんな鹿神話があるので、
縄文弥生時代頃から鹿を特別視する文化があったのでしょう。
もののけ姫のシシ神さまも、
それらの神話からモチーフになったのかと思います。
奈良や宮島などの鹿が人を恐れないのも、
約1500年以上の「鹿信仰」のような積み重ねがあるのだと言われます。
ちなみに余談ですが
奈良の「鹿せんべい」って
小麦粉と米ぬかでできていて
鹿の健康を考えて砂糖などは一切使用していないそうです。
安心して鹿に与えられるおやつで、
「鹿せんべえ」は奈良の鹿愛護会の登録商標されているんだって🦌🦌🦌
そんな鹿さんは
悲しいかな山では厄介者扱いされてます。
そんな鹿さんを愛すべく、
ここ数年、各地でジビエ料理が盛になってきました🍳🍳
鹿肉は高タンパク・低カロリー・低脂質なヘルシー食材です!
女性や高齢者に必要なタンパク質、鉄分、ビタミン群を多く含んでいることから、
美味しく味わうだけでなくダイエット食や介護食としての利用も期待されています。
ただシカ肉は…
獣臭があり、硬いというイメージが先行することも多いのではないでしょうか。
「獣臭が残るか残らないか」は猟師が鹿を捕獲し、現地でとどめを刺し、
血抜きする行程をいかにスムーズに行えるかにかかっています。
これは釣った魚の処理にもいえることです。
素早く適切な処理を施された鹿肉は牛肉と変わらないほどの風味になり、
とても美味しく頂けますよ。
ちなみに、シカ肉は
ヨーロッパでは高級食材として利用されています!!
家で調理する際は、他の肉と同様に水や牛乳、ヨーグルト、麹などで漬けおくと
臭みを抜くことができます。
味噌、酒も有効です。
水溶性なビタミンB群が豊富なので煮込み料理がお勧めです。
美味しいし、体も温まるので、これからの季節にぴったりです。
いま鹿肉の有効利用に向けた取組みが、各都道府県や民間のさまざまな団体で取り組まれています。
本格的な流通に向けた課題も多く、安定供給体制の確立、
さらに衛生管理、需要確保などが克服できれば、
日本の新規産業の一つになる大きな可能性を秘めた鹿肉。
いつ鹿🦌、
日本の食料自給率の改善にもひと役かうかもですね。